先日、友人から頂きもので甘いあずきの入ったお赤飯を食べる機会がありました。
お赤飯と云えば“ささげ”が当たり前だと思っていたのですが、肉じゃがの肉が関東では豚、関西では牛肉であるように、お赤飯にも違いがあった事を初めて知りました。
昔からお赤飯やおこわが大好きなので、40年生きてきて初めて味わう甘いあずきの入ったお赤飯に感動し、それはそれは幸せな気分を味わいました!!
その時にふと、北海道出身の友達が
「こっちに来て、お赤飯が甘くないのにビックリした!」
と話していたのを思い出しました。
私の記憶が正しければ彼女は北海道のお赤飯には甘納豆が入っていると話していたと思います。
甘いものは好きなのですが、元々お赤飯が大好きな私は
「甘納豆の入ったお赤飯は邪道」
と食べてみたいと思わなかったのですが・・・
このあずき入りのお赤飯を食べてしまった今、甘納豆の入ったお赤飯も食べてみたい衝動に駆られています(笑)
地域によってお赤飯は違う
せっかくなので他にもあるんじゃないかと色々調べてみたところ…
私の思っていたのとは全然違うお赤飯が全国にはたくさんありました!!
何より衝撃的だったのが、そもそも私にとって普通のささげのお赤飯は関東限定だったのですね(笑)
赤飯文化啓蒙協会(お赤飯が持つ歴史、伝統文化及び優れた栄養面に関する啓蒙活動を行い、お赤飯・おこわの消費拡大によるもち米及び小豆の国内自給率の向上並びに日本の食文化の継承を図り、もって国民の健全な生活の維持と日本の伝統文化の保護に寄与することを目的とする。)のサイトにこんなお赤飯マップがありました!
お赤飯ご当地マップ
あまりに衝撃的すぎて、正直、何からコメントしてよいか判らないのですが・・・(笑)上の全国マップからわかる事は
という事でしょうか…。まさに
常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクション
ですねwww
日本全国のお赤飯の違い
他にもお赤飯についてWikipediaやインターネットにご当地の面白い情報があったので(真意のほどは不明です)、掘り下げてまとめてみました。
秋田県
県南部(大仙市、横手市、湯沢市など)では、大量の上白糖を入れた非常に甘い赤飯をつくることで知られている。但し、同じ秋田県でも秋田市をはじめとする県央部、能代市、大館市などの県北部では砂糖の少ない普通の赤飯が食べられている。
千葉県
国内産の落花生(ピーナッツ)の約7割の生産地である八街市では、落花生を砂糖、みりん、醤油と甘く煮たもので炊いたお赤飯が食べられている。なかにはあずきを一緒に入れて色付けをするパターンもあり。
長野県
佐久盆地地方では、花豆のシロップ漬けで炊いた赤飯あり。豆が大きく見栄えが良く、豆の皮が破れない為に縁起が良いとされている。
新潟県
中越地方の一部では「醤油赤飯」と呼ばれている、いわゆる醤油おこわ。金時豆と醤油とみりんで味をつけたおこわご飯のようです。
こちらのHPから注文も可能なようなので、私も食べてみたいなと思っています。
勝山市や大野市では、里芋をころ煮にして、もち米・小豆と一緒に蒸した「さといも赤飯」もしくは「いも赤飯」と呼ばれる赤飯が作られている。
出典:福井の食事>ごはんのいろいろ 106ページ
執筆者:酒井登代子 千葉 寛
https://lib.ruralnet.or.jp/cgi-bin/ruralsrch.php?MODE=1&FREE=%82%A2%82%E0%90%D4%94%D1&SORT=2&INDEX=1&LIST=30&DETAIL=1&DB1=0&DB2=0&DB3=0&DB4=1&DB5=0&DB6=0鳴門市ではお赤飯に「ごま砂糖」をかける食べる習慣がある。
福岡県
柳川市では赤・黄色・白のおこわを混ぜた赤飯が作られている。
お赤飯 アレンジ
この記事を書いていて思い出したのですが、子供の頃に好きだった和菓子?にこんなのがありました。
「いがまんじゅう」っていうんですが、簡単にいうとお饅頭の周りにお赤飯がついてます。
お赤飯と甘いものが好きな私には、子供の時に時々これを頂いたりして食べるのが本当に嬉しくてたまらなかったのを覚えています。
ここでもまた私の偏った偏見が発揮されましたが(笑)、このいが饅頭も埼玉県の川里町(現・鴻巣市)や加須市、羽生市、久喜市など利根地域近辺の穀倉地帯に伝わる和菓子だそうです。埼玉県のHPには
夏祭りや祝い事の際に作られてきた縁起物で、現在でも郷土の味として親しまれています。
もち米が高価なため、ボリューム感を出そうと赤飯の中にまんじゅうを入れたのがはじまりとも、赤飯とまんじゅうをいっぺんに作って手間を省くという農家のお嫁さんの知恵から生まれたとも言われています。
名前の由来は、赤飯で包まれた形が、栗のイガに似ているところから名付けられたのだとか…
https://www.pref.saitama.lg.jp/b0907/kitasaitama-densyoryouri/igaman.html
と云った由来の所説も紹介されています。
ついつい見ていたら食べたくなってしまったのですが、コロナで当面行く事もできないので、自宅でお饅頭を買ってきてお赤飯をつけて作ってみようと思います。
またこちらの田嶋製菓さんでは、いがまんじゅうの通販もやっていいらっしゃるそうなので、家に誰か呼んだりするときには注文してみようかなと思います。
お赤飯 まとめ
いままで自分が大好きで、何の疑いも持たず、それが当たり前だと思っていたお赤飯がまさかの地域性の強いお赤飯だったことから始まった今回の記事ですが、まだまだ日本にも私の知らない美味しい食べ物がたくさんありそうですね。
とにもかくにも、今回学んだ事は「自分の常識を疑え」って事です(笑)
本当にいつの間にか、偏見の塊になっているもんですね。死ぬまで勉強とはよく言ったものです。